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狼の皮を被った羊
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作詞 N. |
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あの頃僕ら 酷く辛くて痛かった
君が僕を睨む眼は何の光も灯さなくて
ちっとも怖くなかったんだよ
心の傷にばんそうこうを貼り付けて
みんなの視線から隠し こっち見るなと言うように
誰彼構わず睨んだ君
狼のフリをして本当は
傷を負った弱い羊
その皮の切れ間から覗いた顔は
酷く切なく痛々しい
「泣くとこなんて見んじゃねぇよ。趣味悪いぞ」
君はそう言って静かに笑った 涙が零れた
ばんそうこうをそっと剥がした
狼の皮を剥いだらそこに
傷だらけの羊がいた
思う存分涙を流していた
傷に沁みすごく痛そうで
狼の皮を被った羊
みんなに嫌われた羊
君は幸せそうに微笑んでから
狼の皮を放り投げた
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