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歩きゆく者へ
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作詞 サブマリン |
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後退りしようにも もう次の一歩は崖の下
烏の群れが頭上で 次の餌にありつけるのを待っている
振り仰げば倒れてしまいそう
涙と汗で 視界が滲んで前がよく見えないまま
動くと命が無いと思え
沈黙を守る背中は いかなる雨風にも動じない
声を掛けようとも もう誰も振り向いてはくれない
愛想を尽かした群衆が 上辺を撫でながら素通りしてゆく
いつも僕を必要としてくれる
でもそれは 場に合わせて作り込んだ自分の分身
哀しみに触れてほしい
本当の孤独の中で 静かに立ち上がり
今踏み出すから
歩きゆく者へ あなたにもこの詩が届いてほしい
苦痛に歪む泣き顔を隠して 這い上がる者へ
僕もあなたと同じ この場所から 同じ痛みを抱えて
噛み締めるもどかしい思いで 自分を奮い立たせながら
歩きゆく者へ 誰にも届かない思いを胸の奥へと沈めて
憂いと鬱蒼とした この場所から 先に待つ誰かに繋いで
孤独の闇に押し潰されずに 踏み出す力をもう一度
歩きゆく者へ もう何も畏れるものはないはずさ
あの時に一度死んで 這い上がり蘇ってきたから
弱さを振り払い踏み出してゆく 死に物狂いでもう一度
歩きゆく者へ あなたにもこの詩が届いてほしい
苦痛に歪む泣き顔を隠して 這い上がる者へ
僕もあなたと同じ この場所から 同じ痛みを抱えて
噛み締めるもどかしい思いで 自分を奮い立たせながら
いつか辿り着くべき 峠の向こう側へ
あなたが待つ家まで
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