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化石燃料
作詞 サブマリン
古い時代に埋もれた歌がある
深い海の底 光も当たらない場所に
あの日 閉じ込めたままの感情が生き続けている

死を迎えた後も 大地に息づいてゆく
それは 別離を乗り越えた心と同じ

取り残されたまま 留まる事を選んだ者たちへ
みんな口々に言いたい事を放つ その一挙手一投足を
受け止めながらも 倒れてしまわぬよう 堪えてゆこう
僕も また深海で化石になり損ねてしまったから
都会の風に慣れ親しんだ 空虚な思いを雑踏に隠して

傷跡ももう気付かないほど 馴染んで
古き良き時代 その面影を匂いを掻き消して
心で満たされない思いを もので埋め合わせてゆく

豊かさを求めて 手にしたのはゆとりのない暮らし
いつも対処療法 痛みを散らしても治癒力のない心は
同じ渦の中に流されたまま


憐れむ前に 諦める前に
有り触れた景色に触れてみよう
曇っていたガラス越しに映るのは 醜くて儚い
だけど 生きてゆこうとする命の灯は美しい
そして出会う その光と僕は

取り残されたまま 留まる事を選んだ者として
僕はいつだって 埋もれた感情の深層を探している
自分の内面を旅して 巡りながら

取り残されたまま 留まる事を選んだ者たちへ
みんな口々に言いたい事を放つ その一挙手一投足を
受け止めながらも 倒れてしまわぬよう 前を向いてゆこう
僕も また深海で化石になり損ねてしまったから
あの日沈めた記憶を また一つ拾い上げて

誰も踏み込む事が出来ない作業をまた繰り返して
静かに炎を滾らせて

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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公開日 2010/03/06
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カテゴリ 綽吚
コメント 取り残されたまま、化石になってしまう心。でも、化石にはなれない自分。留まる事を知らず知らずのうちに選んだのは、他の誰でもない自分。誰も踏み込む事の出来ない作業を繰り返して、消えないように滾らせてゆく灯火。
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