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忘却の彼方
作詞 サブマリン
行き交う人の摩擦で いっそ
冷え切った心も焦げてしまえばいい
余裕のない中で 必死で笑顔を作れば
また一つ 仕事の山を積まれてしまうけれど

覚えたい事よりも 忘れたい事が増えてゆく
まだ幼くて 優しかった頃に身に付けた
世界への眼差しは 忘却の彼方

中身のない遠吠えが 孤独な夜に鳴り響いたなら
そっと近づいてきてほしい
危害を加えるための声ではなくて
誰かを遠ざけるための叫びではなくて
自分の存在を消さないための証
すべてを忘れてしまいそうな 僕が語る言葉
語りにもならない 僕の言葉

過ぎ去る時のうねりで いっそ
疚しさが残る心も隠してしまえばいい
左右も忘れたままで 必至の結末を案じれば
また一人 他山の石を磨くのも馬鹿馬鹿しくて

まだ見ぬ場所よりも 帰りたい場所が増えてゆく
まだ幼くて 優しかった頃に 包まれ過ごした
在りし日の眼差しは 忘却の彼方?

中身の詰まった夜泣きが からっぽの朝に鳴り止んだなら
そっと抱きかかえて居てほしい
気概に満ちながら 生きていれなくなっても
誰かに頼りながらの生だとしても
自分の存在を遺してゆくための証
すべてを忘れてしまいそうな 君が伝えてくれた声
意味は読み取れるよ 今の僕なら

すべてを忘れてしまっても
ともに過ごしたあの瞬間だけは 忘れずに
今も ここで生きている
生きている

中身のない遠吠えが 孤独な夜に鳴り響いたなら
そっと近づいてきてほしい
危害を加えるための声ではなくて
誰かを遠ざけるための叫びではなくて
自分の存在を消さないための証

中身の詰まった夜泣きが からっぽの朝に鳴り止んだなら
そっと抱きかかえて居てほしい
期待に応えながら 生きていれなくなっても
誰かに頼りながらの生だとしても
自分の存在を留めておくための証
すべてを忘れてしまいそうな 君が叫ぶ鳴き声
意味は読み取れるよ 今の僕なら

だって 僕らが同じ時を過ごしてきた
すべてが詰まった言葉だから

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公開日 2020/06/08
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コメント 一緒に並んでみていた空。尻尾の生えた一番の理解者は、姿が見えなくなっても、いつも傍らにいる。あえて、その気持ちとは正反対である"忘却の彼方"というタイトルをつけました。
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