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果実と花
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作詞 サブマリン |
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花が散る様を見て 憐れむ人がいる
それを自らに重ねる人がいる
儚げな一瞬に とりわけ生きる意味を見出す人がいる
花びらが土に還った後も 生き続けている命がある
実を結ぶ その時に向けて 歩みを止めない命がある
届かない 叶わないものに 憧れをもつ私の心を
受け取ってくれる誰かを探して歩いている
祈りと嘆きが交錯した 始まりと終わりの瞬間
いつか分かち合えるようになる為の
束の間の孤独だと 言い聞かせながら
花が散る様を見て 素知らぬ顔の人がいる
そんな一人に自分もなっている
ありふれた苦痛に とりあえず蓋をしてやり過ごす毎日
花びらの数も知らない癖に 風流を詠んで浸る
実のならない話に咲かせた花を 雨風から守る生き方
しかたない どうしようもない 余裕のない私の心を
教え導いてくれた 背中を追って歩いている
喧騒と沈黙が同居した 始まりと終わりの瞬間
いつかまた巡り逢える為の
束の間のさよならだと 言い聞かせながら
ありふれたフレーズに やけに泣かされてしまった
素直さが歪んでしまった 曇ってしまった純粋さに
凛として 風に立ち向かう花に重ねてみようと試みる
もう一度 もう一度 始まりと終わりを探す
届かない 叶わないものに 憧れをもつ私の心の
傍らに居てくれる誰かを探して歩いている
痛みと誓いが入れ違った 始まりと終わりの瞬間
いつか分かち合えるようになる為の
束の間の孤独だと 言い聞かせながら
いつかまた巡り逢える為の
束の間のさよならだと 言い聞かせながら
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