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新しい色
作詞 サブマリン
涙で濡れたら なお一層鮮やかになった
夜を潜り抜けたら ささやかな光が希望に見えた
変わり果てた景色に立ち尽くしていた日々
笑い方を忘れた 戸惑った背中は
ありふれた中にある 新しい色を探している

見つからないよ どうしても分からない
あどけない顔で信じていた あの日の憧れが

崩れて行った昨日に 光が照らし出す頃
若き日々を直走った自分に対して 優しくなれるだろう
失う事によって 人は大人となってゆく
綺麗だった心が 程よく薄汚れて 街に馴染んで
その一部になっても すべてを差し出せない
そんなものを抱きしめて
傷を負った心を そっと隠して

言葉にしたら 余計に虚しくなった
訴えたなら また一つ味方を敵にしてしまった
色を無くしたから そこにあるはずの虹も分からない
アナログから デジタルに移ろってゆく
フレームの中にある 古びた色が畳まれる

戻れないよ どうしても帰れないから
あどけない顔で見つめていた あの日の飛行機雲も

萎れて行ったクローバーに 光が照らし出す頃
若き日々を直走った自分に対して 優しくなれるだろう
「失う事によって 出会えた“今”があるから」
そんな風に思えたなら 過去と未来が繋がってゆく
今という場所が 新しい色で溢れてゆく


難癖を翳していた昨日に 光が照らし出す頃
若き日々を直走った自分に対して 何が言えるのだろう
「明日きっと 明日きっと…」

萎れて行ったクローバーに 光が照らし出す頃
若き日々を直走った自分に対して 優しくなれるだろう
失う事によって 人は大人となってゆく
綺麗だった心が 程よく薄汚れて 街に馴染んで
その一部になっても すべてを差し出せない
そんなものを抱きしめて
新しい色が取り巻く みんながいるこの世界で


涙で濡れたら なお一層鮮やかになった
夜を潜り抜けたら ささやかな光が希望に見えた
ありふれた中にある 新しい色を探してゆく
今を生きて 見つけてゆく

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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公開日 2012/04/04
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コメント 春。始まりの季節。どんな場所にいても、変わり映えしない毎日でも、ありふれた中に潜んでいる新しい色は、きっとあるはず。なかなか踏み出せない心が、前を向こうとする。そんな事を書きました。
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