|
|
|
君へ
|
作詞 aria |
|
あの暮れゆく夕日に
重ねて思い出してしまったのは
凍えて震える素足
星の見えない
やがて明日を迎える空の暗さ
はっと我に返り
夕暮れに地面にある影を見つけ
振り返った場所には今は君が居る
舞い降り積もる雪が
どんなに悲しくて
どんなに冷たくても
暖かい手をぎゅっと握り重ねれば
誰を問わず救われる時が出来ると知った
明日なんてもういらない
このまま君と居られさえすれば
それでいいと思う日には
通り過ぎていく人の群れの中に
たった一人のあの日
いつか覚えた怖さがここに
久しぶりに自分の
両手を眺めて気付いたときに
すでに目の前にあった
かけがえの無い
自分以上に大切な存在
守ろうと思えば
人知れず涙を流すこともある
自分に辛く優しい嘘つくこともある
たとえこれから先に
訪れる未来が
どれだけ重ったとしても
信じることに変わりはないと
夜の風に当たりながら思ったりしている
言葉なんてもういらない
だって目的があってそばにいる
そんな悲しいだけの
絆とは違う思いがここにはある
ただ真っ直ぐに生きる
人間がそこにいるのだから
明日が見えないからこそ
どんな思いも描いてゆける
今この幸せな
時のままであってほしい
一人ぼっちの影が
心に残る頃にそう思ったけど
怖さももう必要ない
一人ではないとあの日に
教えてくれた君
過去は遠くなってゆくけれど
ずっと覚えているから
何より今を大事に思っていられる
|
|
|