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あなたとあたしのアタリマエ
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作詞 Rinko.A |
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待ち合わせはいつもここ 出逢ったときから同じ場所
たいていあたしが待たされる
あなたはすぐに帰りたがる お家がイチバンってね
何度も買った往復340円の切符
片方のイヤホンぶっきらぼうに渡して 無言で前を向く
あたしたちはいつも分かってた 何をしたいか何をしてほしいのか
アタリマエに以心伝心で アタリマエに同じ方向を向いていた
だから向き合うのが苦手だったんだね
駅を出て スーパー寄って
買うのは決まってパスタと缶ビール
雨の日にはバスに乗って 晴れの日には散歩がてら歩いたね
徒歩15分 何度も何度も 何度も歩いたその道は
春には桜がキレイでね 夏にはちょっと辛くてね
秋には気持ちよかったね 冬には雪がつもったね
あなたは必ず歩き煙草 ポイ捨てはしない主義
使ってくれない携帯灰皿はまだ部屋にあるのかな
夏には燃えるように暑くて
冬には凍えそうに寒いあの部屋に あなたはまだいるのかな
たまった家事はあたしの仕事
一週間分の洗濯、洗い物 たまに掃除
あなたはテレビを観ながら キッチンに立つあたしに話しかける
応えなかったら怒るのよ 怒鳴るのよ
おなかいっぱいになったら 寝るのよね
何でも自分の思いのままにがアタリマエ
振り回されてばかりのあたし
でもあなたの隣で眠るのが何よりも好きだった
必ずうでまくら 夜中に目が覚めると 抱きしめておでこにキス
不器用なあなたの唯一の愛情表現
あなたの胸に顔をうずめて眠ったわ
きっと幸せすぎたのね 一生分を使い切ってしまったのね
アタリマエに一緒に居らることは 奇跡なんだって きっと気づけなかったのね
あなたと過ごした一年にも満たない だけど生涯イチバン幸せな日々を
思い出せなくなるまで 思い出し続けていいですか
涙が涸れるまで 泣いてもいいですか
そしたらきっと いつか笑って会えるから
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