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オペラグラスの国
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作詞 憂鬱な画家と陽気な庭師 |
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一つの舞台が終わったら ここからが始まりさ
女優は化粧をして また誰かを演じている
(熟れたバナナを奪い合う猿たち
ペンケースの中でシュプレヒコール
燃やされた国旗に群がる黒蟻
マンホールの中に歴史を隠してる)
二階の席を立つまでは 別人のようなんだ
赤いハンカチ 被せて 種のない手品をした
(街で生まれた秀才の猿たち
国道を塞いでシュプレヒコール
葬られた過去を掘り返したら
大きな城壁に卵をぶつけてる)
「どうすれば救えたと思う?」って君は笑った
あの舞台の人たち、果物ナイフ、手動のメリーゴーランド
花に詳しくなりたがってた 何も知らない少女は
花びらを数枚だけ ちぎって封筒に入れている
(泥にまみれた神様が流す血
国境を越えられないゴダール
効果のないおまじないをかけて
もう届かない手紙に切手を貼った)
「どうすれば救えたと思う?」
「ヒロインのこと?」
「違う。その子の為に死んだ男たちのほう」
「...、あぁ」
拍手を送るよ 愚かで愛くるしい 我らに
拍手を送るよ 淫らでいじらしい 我らに
ほとぼりが醒めたら とても長いキスをして
秘密は秘密のまま 口は口で塞いで
たくさんの罪と嘘を
なかったことにするんだ
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