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カッコウの巣はもういらない
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作詞 淡色賢者 |
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疲れ果てた一日の終わりにハミングバード
魔法の折りたたみ箱からの、さえずり
色とりどりにおかしな記号であつらったきみ
音色はかけがえのない癒しのリズム
あきれるくらい飽きもせず
あの頃よりだいぶん知られることに慣れてきたね
カッコウの巣の中で自分を忘れた君も
最近ありのままで身をよせはじめた
とたんにつまらないこの世の中の流れなんて無意味になるから
歳をとることも、怖がらずに待っていられる
もしあえない時間が強さを育むなら
みにくいアヒルの子は、とっくに白鳥
心と心でぎゅっとかた結びして
錆びた羽根で空を飛ぶのさ
夢から覚めて切なさ溢れても
あの頃よりだいぶ自分らしくなってきたんだね
カッコウの巣の中で飛び方を忘れた君も
最近羽根があることも思い出してきた
とたんにつまらない人たちの言葉なんて無意味になるから
まるで魔法のようねと、きみはさえずる
あの頃よりだいぶん知られることに慣れてきたね
カッコウの巣の中で知らない自分を演じていた君も
よちよち歩きをすることを覚えた
羽根にこだわらなくても生きていけることを
きれいに歳をとった君に教えられた
久しぶりに訪れたのさ
冬枯れた巣の中で、君は微笑って待っていたから
ささくれた羽根も忘れて、愛のかたまりひとつ
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