|
 |
|
意味不明
|
| 作詞 酸性飴玉 |
|
思い出を窓辺で語る彼は、遠くを見ていた
孤独の雲と目が合い、突然筆をとる
真っ白な紙に書いた 遺書
書き出しはこうだった 「この世に意味はない」
人間を裁くのは死神じゃない 人間だ
私に意味はない 人生に意味はない
愛情に意味はない 友情に意味はない
文明に意味はない 進化に意味はない
未来に意味はない 過去に意味はない
理由に意味はない 原因に意味はない
殺戮に意味はない 誕生に意味はない
ないものねだり 意味をほしがっては意味を作る
その行為にこそ 意味が生まれる
because I'm a human
人間が欲するのは意味あるもの でもね 全てに意味はないんだ
それを認めたくないから人間は語る
さあ 語ってくれ
君が人間であることを証明してくれ
意味はないさ この命さえ
いくら頑張っても 地球は私を忘れる
私を知っている人間は永遠に生きるわけじゃない
意味が消える もともと意味はない
水のように全てに必要なものじゃない限り この命に意味は微塵もなかった
金持ちも 貧乏人も 意味がない命を持ち それをくやしがってる
人生がほしい 愛情がほしい
友情がほしい お金がほしい
進化がほしい 理由がほしい
力がほしい 価値がほしい
本当にほしいのはだたひとつ 意味それだけ
その行為にこそ 意味が生まれる
because I'm a human
人間だからって言い訳みたいだけど、それしかいえない
意味を知りたくて辞典をひいた 自分の名前を調べた
もちろんないさ 意味がないから
人間が作った言葉には意味がある それは言葉に混ざって意味を作りたかったから
でも 私は知ってしまった
この世に意味はない
それでも 意味を求め続けるのは私が人間だからだ
彼は孤独の雲にそれを投げた
もちろんそれに意味はないだろう きっと
その後 雨が降り始めた
|
|
|
