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砂時計
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作詞 凛音 |
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視えないくらい小さな粒が
ゆっくりと落ちていく
歪なかたちの上から下へと
金色の粉が降り注ぐ
僕はこの砂がどれくらいで
完全に落ちるのか
それを知ってるわけではないけれど
せめてこの粉が消えるまで
零れ落ちる欠片が
あまりにも綺麗すぎて
声も出さないまま
じっと見つめて立ちつくした
積もる粒が広がっていく
どこかへ逃げるように
そんなのはたぶん錯覚だけれど
金色の粉は降り注ぐ
順調に消えていく
欠片を見つめたままで
そろそろ終わりだと
何もできずに立ちつくした
輝きが消えてなくなった
ひっくり返そうとした
それをもう一度見たい自分がいる
名前も知らない砂時計
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