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人形と三日月と夕焼け
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作詞 川柳 えむ |
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さっきまで騒がしかった
もしかしたら世界は終わったのかもしれない
勘違いするほどに世界は静かになった
カーテンは閉めてあるけれど
夕焼けの赤い赤い光が長く射し込んでいる
銀製の三日月が今は床で眠っている
いつもいつも煩かった 鐘が鳴り響いて
ただそれは ただ遠くで
揺れているだけで構わないものだった
美しい人形が 赤い夕焼けで染まった
横たわる人形と三日月は
夕日に照らされ眠り続ける
歌わなくなった鳥の嘴を小さく突く
夕焼けに溶け込んで
少しだけ人形と同じように染まる
あぁ 世界は今驚くほどに穏やかだ
こんなに幸せな気持ちで一緒に眠ってしまおうかと
静かにゆっくりと瞼を閉じた
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