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悠久モノクローム
作詞 あくる
痛ましい息遣い
遠い空の向こう側でさ
光受けて輝くあれのように
機械音頼って
酸素受けて秒刻み二分
首を晒す青白い灯りに

命は微かに生きてゆく定義尋ね
震えてる 月の目を盗めずに

消えて…溶ける冷たい光
一幅差し込むそれに触れるのを恐れ
逃げて…似た物同士の二つ
白い壁も床もシーツも君も
夜を越える力はありません。

「雪はまだですか?」と
誰ともなく問い出す君に
答えるのは雲隠れするあれ
「夏が終わりました。
 雪は未だ病刻みの先。」
祈り捧ぐその手を包むように

命は燻らす温かさ失った
炎を湛え 月の目は微笑んだ
遠からず近くの満月はいつの間に
夜を抱いて 口付けを預けてく

消えて…揺れる無情の光
一幅差し込むそれに触れぬのは恐れ?
逃げて…似た物同士の二人
白い壁も床もシーツも君も
夜を越えるのは…

癒えて…還らぬ命はありません
どうか差し込むそれに触れてみてください
暗黙…その手を掴んでください
恐れは消えました?
逝きましょうか?
肌を破る針引き抜いて…

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公開日 2008/09/07
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コメント 太陽の光を受けて光る月は、病室で機械から酸素を受けて生きる末期患者の少女の唯一の友人でした。
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