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蝉しぐれ
作詞 風精
もう少し 耳に残してたいな
夜風が頬に触れる
暗闇の中で ざわめく波音

昼下がり 降り注ぐ蝉しぐれ
今では夢に紛れ
明日の命を 陽に託した

別れを選んじゃいないのに
どうして「さよなら」が似合うの?
一瞬だって 
あなたと愛を感じたいのに・・・

離れても 戻ってみても
私とあなたは 遠くなるよ
今だけは その悲しみを
感じたくないんだよ・・・

空を見て 切なくなれば
二人が また会いたい瞬間だよ
涙なら 打ちつける雨に
重ねて流せばいい・・・


思い出の数だけ 増える写真立て
果てなく残るからこそ
記憶に永遠は刻まれる

あの時、ふたりが写ってた
幸せを感じる眼差し
「ゴメンね」私の運命で
終わらせたこと・・・・

忘れても 思い出しちゃう
輝いた日が 美しくて
この瞬間も 消えないままに
ふたりに焼き付くから・・・

この先に あなたのことを
愛してくれる 女性を愛せば
私まで 満たされる程
輝いてほしいんだよ・・・


あなたと離れてしまっても
想いは繰り返し 巡るよ
この命が いつか星になったとしても・・・


抱きしめて 壊れる程
私とあなたを 離さないで
涙なら 遠い未来で
少し流せばいいから・・・

星空に 聞かせたいよ
あなたを 映した優しい声
蝉しぐれ 思い出すように
残してほしい・・・

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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公開日 2007/07/03
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コメント  内容はフィクションですが、余命が宣告された彼女が恋人に捧ぐ愛情を詞にしました。少しは友人の体験談を基に、自分なりに膨らませた部分もあります。読み手に感情的なものが伝われば幸いです。
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