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瞳 -ゆめ-
作詞 心菜
冬休みに入ってすぐに

私と母は 彼女に会いに行った



先々月頃 都合が合わず彼女に会えなかった母も

今回こそは、と休みをとって 会いに行った




彼女の病室に入ったとき

彼女は瞳を泳がせて 私と母の姿を見比べていた


「…?」 

「お婆ちゃん、私。○○よ?」


前回とは違い 母が彼女に自分の名を名乗った



嬉しそうで でもどこか哀しそうな母の瞳から

私は逸らすことしかできなかった



「○○かい。ちょっと老けたんじゃないかい?」



私はとっさに 

前回のときに出会った私を


母のことだと 自分にとっての孫のことだと

彼女は 今でもなお信じていたのだと悟った





母には 私が母のふりをしたことは話していなかった


話してしまうと なんだか涙がでてきそうで

母には話すべきことなのに どうしても話せなかった



だからその時もなお 私は 何も言えなかった




「そうかしらねぇ。でも、元気そうでよかったわ」



母は 彼女の言動に

とくに違和感を感じてしまうこともなく そう微笑んだ



そんな母の微笑みに 彼女も微笑み返し

母の瞳からは きらきらと光る一粒の雫があふれた





私は

二人のそんな雰囲気に いたたまれなくなってしまって


「トイレに行ってくるね」  と

てきとうな嘘をついて 病室を出ようとした




「そういえば、これ。ありがとうねぇ」


そんな時 私の背中から 彼女の澄んだ声が響いた



まさかと思いふりむくと

彼女のしわしわで温かい掌の中には


前回私が 母を演じて会ったときに渡した

くまのキーホルダーのお土産があった




「心菜ちゃんがくれたくまちゃん、みんなに自慢してるのよぉ?

 曾孫がくれたお土産なのよ、って」



そう言って微笑む彼女は 

前回会ったときと 同じ瞳をしていた





ふいに 涙があふれる



私は 

あの時 母を演じていたのに


母を演じて 彼女にとっての孫を演じて

あの お土産を 渡したというのに




彼女はすべて 気付いていたのだ




もしくは

後から祖母に聞いて わかったのかもしれないが

そんなことはもう どうでもよかった



ただ ただ 涙があふれて

病室の扉付近で 静かに頷くことしかできなかった




あの瞳からそそがれた ひかりは


母と共に 私にもそそいでくれたものだったのだ 




それだけで たったそれだけで

私は複雑な想いから 優しく開放された







神様



もしも 彼女のあの瞳のひかりを見られることが 


あなたのおかげならば



欲を言うようですが 

どうか 連れて行かないでください



彼女との思い出を 作らせてください




ちゃんと彼女の曾孫として 心菜として

思い出をたくさん 作らせてください




そして あのくまのキーホルダーを買った場所へ

どうか一緒に 行かせてください







     それが 私のゆめです








どうか  私でも



彼女の瞳にひかりを そそげられるように


少しでも瞳にゆめを うつせられるように






 

どうか


彼女に ゆめを

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公開日 2008/01/06
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コメント 『瞳 -ひかり-』の続きです。(彼女=曾祖母)
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