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愛憎の果て
作詞 miho
壊れかけた人形 討ち捨てられた心臓(こころ) 
どれもこれも皆同じ ひっきりなしに喚いている
甘いお菓子に誘われて 訪れた先は狂乱の宴 
銀の銃も祈りも 偽りでしか在りえない
血塗られた翼では 羽ばたくことだけで精一杯 
あの大空の何処が 貴方の居場所なの?

鐘の音が鳴るのは誰が為 愛しき者がもうにどと 
悲嘆に暮れる夜が無い様にって 葬送に薔薇の花束を 
赤く紅く染め上げて 華々しく着飾れば 
もう寂しくなんてないでしょう 残ったのは愚かな私で 
嘲笑うのは道化だった自分自身 大切なものなんて 失くしてしまった

約束を交わしたのは どちらが先だなんて 覚えているはず無いのに 
誓の指輪が転がり落ちて 頬を伝うのは涙なのか 
降りしきる雨なのか 私にはもう分からない 眸を閉ざして眠るの

壊れかけた人形 深く悔い込む傷が あれもこれも皆違う 
ひっきりなしに泣いているよ 甘美な罠に捕らわれて 
繋がれた足首に架かる愛は 棘の牢獄にて育み 偽りと成した
冴えわたる月が 陰りを帯びて 穢れた両の手で 
触れること 抱くことさえも 不可能なの?

痛いほどに早鳴る鼓動が 愛する者を掻き消して 
悲鳴が朝日を貫く様にって パレードは花の冠を 白く純白に曝し 
高らかに詠いあげて もう苦しくなんてないでしょう
朽果てたのは愚かな貴方 身がよじれるほど嗤う自分自身を 
引掻いて震える唇を咬みしめた 声にならない声をころして 

愛する意味さえ憎悪にゆだねて 忘れて終えれば楽になれると言うの
頬をかすめる暖かい風 渇いた喉に落ちて 
滴る雫が 身体の奥底へ 沁みこんでゆく

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公開日 2007/08/31
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