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誰も知らない話
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作詞 魔術師 |
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アナタは知っていると言うの?
知っていると保障できるの?
知っていると胸を張って言えるの?
誰も知らない「死」の意味を
アナタは知っているの?
「『死ぬ』ってどういうことか解ってるのか」
「『死ぬ』のはそんなに甘くない」
偉そうに言わないで
アナタ 死んだことあるの?
死にたいと思うだけじゃ
その意味を知ってることにはならないわよ
知った風に言わないで
アナタ 「死」の淵に立ったことあるの?
アタシは生死を彷徨ったのに
アナタは何も知らないで言葉を放つ
やめてよ 聞きたくないの
アナタ アタシの何を知ってるって言うの?
何も知らないじゃない
偉そうに「死」についてなんて話さないで
アナタにとっての「死」と
アタシにとっての「死」は
決して同類なんかじゃない
アタシだって知らないわ
「死」の本当の意味なんて
だって死んだことないもの
ただ死の淵に立っただけ
ただ生死を彷徨っただけ
冷たい病院の個室で
独り 白い天井を見上げていた記憶だけ
独り 暗闇の世界に取り残されただけ
アナタとアタシ
別の人間なんだから
「死」についてなんて
話さなくていいの
感性が違うの アナタとアタシ
アナタにとっての「死」が
どれ程重いかなんてどうでもいいの
アタシにとっての「死」は
アナタが思うほど重いものじゃないから
一括りにされた「死」より
アタシにとっての「死」の方が
アタシには大切だもの
アナタに「死」について話す権利なんて無い
そしてアタシにもそんな権利なんて無い
それでいいじゃない
話したって何も変わらない
アタシにはアタシの「死」の世界がある
偉そうに「死」についてなんて話さないで
アナタにもアタシにもそんな権利は無い
だってアナタもアタシも
生きてるんだから
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