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仮面の道化の夜渡り
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作詞 悪一文字 |
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道化 名も無き道化師よ
その生は何に渇くのか
道化 顔無し道化師よ
その生は何に餓えるのか
紅い薔薇咲く夜の華 黒い瞳が塗れそぼる
甘い唄聴く夜の蝶 細い喉が震え止まらない
孤独な硝子の人形に 同情かけて遊ぶのも
愉快な煉瓦の家々に 派手に火つけて遊ぶのも
黄泉の友人を国々に 送って騒ぎを起こすのも
すべては気紛れ 哀れな道化
名前も無ければ 顔も無い
道化 影無し道化師よ
その生は何を求むのか
道化 熱無し道化師よ
その生は何を望むのか
黒い塔建つ夜の街 濁りきった血が塗れそぼる
苦い汁吸う夜の牝 細い指が震え止まらない
無礼な子供を次々に 攫って閉じ込め遊ぶのも
余計な時計を順々に 逆に廻して遊ぶのも
従順な奴隷を先々に 狂わし踊らせ遊ぶのも
すべては気紛れ 愛しき道化
影も無ければ 熱も無い
道化 私は道化師よ 暗い闇夜を渡るのさ
道化 私は道化師で 明るい笑顔をつくるのさ
道化 私は道化師に 生まれ育った元人間
道化 私は道化師を 憎み怖れて生きるのさ
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