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線香花火。
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作詞 ★輝本なち★ |
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闇の中でそっと光る線香花火の火
たった数秒の間だけど、あたしたちを照らしてくれる。
こんなこと聞いたことあるかなぁ?
線香花火の火の玉、消えても落ちなかったら願い事、叶うんだって。
迷信とか、言い伝えとか、そんなん信じてないけど。
なんかロマンチックだし、ちょっとは信じてもいいかも
えっと…何にしよう?
「お金もちになりたい」「背が高くなりたい」
ううん、そんなんじゃないの。
「かわいくなりたい」
ちょっとあるかも。でも、違う。
「君とずっと一緒にいたい」
…やっぱ一番はこれだよね。
叶わない、って分かってるけど
ちょっとは信じてみようかな。
地面に置いてあるマッチをとって、
一本の線香花火に火をつけた。
途端に広がる光の世界、
ホントに心の底から「きれいだなぁ」って思った。
ほんとに綺麗で、ずっと見とれてたら願い事のことなんてすっかり忘れてて。
消えかけてる花火、見てやっと思い出したんだ。
えっと、何だったっけ??…ずっと、一緒に…
ポトッ…と耳を澄ましていなければ聞こえないぐらいの音が聞こえて。
足元みたら、火、落ちちゃってた。
やっぱ無理だったかぁ〜。
神様なんて、いないのかな。本気で思った。
そしたら、君遠くで言ったよね。
「あ〜あ。やっぱ駄目だったかぁ〜。」
もしかして、君も信じてたのかなぁ?
なんか、一人で勝手に共感しちゃったよ。仲間、とか思っちゃった。
待ってるだけ、はもう卒業して、勇気だして君に話しかけてみようかな?
まさか、線香花火に勇気教えてもらうなんて思わなかったけど。
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