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水
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作詞 堺 |
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「ここで身体を休ませても良いですか?一刻程で終わるので」と
ボロボロの絹をまとった旅人が 僕の隣に腰を掛けた
どうしていいか分からずに 黙って優しい言葉掛けられなかった
汚い身なりを受け入れる事の出来なかった僕は 旅人を避けた
その様子をあたりまえなんだ、と微笑みながら旅人は見た・・・
★誤りたいのに 彼はいない そんな時あなたはどうしますか?
僕ならば 諦める事が出来ないのに どうする事も出来ない
償いたいのに 1番つらい仕打ち 彼にすら会わせてもらえない
「もう行きますね、そろそろ邪魔でしょうし ありがとう」と
身体じゅうに傷を負った旅人が 僕の隣を立つ
僕は一滴の水さえも 彼に与えてはいなかった
ただ虫がたかって来そうなほどの彼の姿の僕は冷たい目で見てた
僕が蹴れば僕が叩けばもろく 崩れてしまいそうなほどの人だった
★もう一度 会いたいのに会えない時 あなたはどうしますか?
僕ならば 一度は追いかけてダメなら 多分、いつか忘れるだろう
汚いのは彼ではなく ココロ狂ってる僕だったんだ
★あの時に 掛けてあげられなかった 「どうぞ休んでいってください」の言葉
追いかけて捕まえて 言いなおしたい
そして微笑む彼に 一杯の綺麗で冷たい水を差し出したいんだ
橋まで追いかけていったんだけど 彼の姿も影さえもなく
さっき彼の座っていた場所へ戻ると 一枚の紙袋
このような者を休ませて頂いてありがとうございましたと一握りの金が入っていた
★誤りたいのに 彼はいない そんな時あなたはどうしますか?
僕ならば 諦める事が出来ないのに どうすることも出来ない
償いたいのに 1番つらい仕打ち 彼の優しさが残っている
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