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つり革
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作詞 普通男 |
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子供の頃僕は電車に乗っては
頭の上にぶら下がってる
不思議な輪っかを見上げてた
僕にとってその輪っかは
「大人だけが楽しめる」
手の届かない物だった
どこかに出かけるときは
いつも親と一緒だった
小学校4年生の時
一人で電車に乗った事が
その時の僕の大きな冒険だったんだ
電車のつり革
憧れのヒーロー
補助輪無しの自転車
僕は今つり革をつかめるようになったけど
大事な物をどんどん無くしてく
なにもかもが不思議で
全ての事が冒険だった頃
忘れてく・・・忘れてく
今はただ常識に縛られて
権力に怯えてる
それだけの男になった
子供の頃近くに住んでいた
いじめっこがとても怖かった
弟が生まれた時僕は
そのいじめっこに
「僕の弟だからいじめないで」
って言ったんだ
あの頃の僕らが見ていた大人たちは
とっても頼りになってかっこよかった
怒られれば大きな声で泣いたし
褒められれば得意な顔してた
電車のつり革
不思議な魔法
タイムマシーン
僕は今つり革をつかめるようになったけど
知りたくない事もたくさん知ってしまった
素直に憧れて
全ての大人がかっこよかった頃
知っていく・・・知っていく
今はただわかってくれない大人に
反発するだけの
くだらない男になった
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