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bird
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作詞 にしき |
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臭い 汚い 暗い この街で
その男も ダメになりかけていた
ある日 道を 歩いて いると
一羽の鳥が 倒れていた
男は傷付いた鳥を 持ち帰り
一ヶ月 大切に 育ててやった 愛を込めて
その男じゃ力が足りなかった 病院にも行った
けれど 鳥は助からなかった
男は泣いた 頭の中で 鳥も泣いていた
臭い 汚い 暗い この街を
男はひどく 恨んでいた
前の 道を 歩いていると
ある女性(ひと)に 声をかけられた
その女性(ひと)は あの鳥に似ていた
あの時は 大切に育ててくれて ありがとう
確かに 女は そう言った 雨が降ってきた
その男は耳は悪くなかった 女はまた言った
ほら あの時の鳥ですよ
男は泣いた 雨の中で 女も泣いていた
その男と女は結ばれた 女はこういった
死んでも また一緒に
男の涙は この街に 雪を降らせた
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