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エクスカリバー
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作詞 酢 |
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夜さえも手なずけた街
言いなりになりたくない少年
小さな手に握られたのは
ちっぽけなナイフ
その刃は 幾人も傷つけた
それが少年の 唯一の 自慢
夢を見たって 嘘になるから
愛したって 救われないから
少年は今夜も 自慢げにナイフを振るう
街はそんな少年を恐れた その鋭さに
返り血は温かかった 少年は凍えてた
少年は家に帰る 少年はナイフを隠す
おかえり が聞きたいから
元気よく ただいま と言った
返事がない
黄昏た電球が 微かに照らした
確かに見えた 母は優しく眠っていた
少年は泣き崩れた 母は冷たかった
少年のナイフは 折れていた
街は ただ それを嘲笑った
小さな手は涙で一杯だった
強く生きなさい
その一言は 弱い少年を支えた
それが ただ一つ 少年が信じた言葉
強く生きなさい 少年は涙を止めた
強引に そして 叫んだ 街を黙らせた
少年はやっと 見つけた
自分にしかない 聖なる剣
誰も救えない 弱い自分 だから
戦うと誓うよ 今 剣を抜く
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