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ぼくのなかできみが微笑んでいる
作詞 asa
あの街を分けるように流れる
あの川のずっとずっと上流で
きみと見た早春の森
もこもこと丸い形をしたあの木を
見つけたのはきみだったね
あなたの好きなブロッコリーにそっくりねと
笑ったきみの唇を僕がふさいだ時
渓流をくだってきた風が
僕らを空へ運ぼうとしていたね

梅雨が明けたら緑が弾ける
そのころにきっとまたふたりで来ようね
あの木も深い緑に色づいて
きっとおいしそうなブロッコリーになっているよ
きみと僕が
笑って交わした最後の約束

きみの街はもうすぐ梅雨があけるね
きみにとって辛い記憶の場所を
僕はつくってしまったね
きみはきっともう二度と行かないあの場所
きみが名づけた
ブロッコリーの木があるあの森

他愛もない明日の約束が
きみを苦しめていたこと
愚かな僕は気づかぬままに時を重ねて
かならず終わる幸せなら
いっそそれを求めまいとした
きみの覚悟に今さらながらに気づいて
僕は
僕は
僕は

僕のなかで
きみが微笑んでいる
あの日のままに
こんなにも空が高いのに

呼吸がとまるほどに
胸がつまるよ
きみに会いたい
こんなにも空が高いのに
こんなにも空が高いのに

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公開日 2004/08/03
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