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歯のおまじない
作詞 Na2
子供の歯が抜けて
大人の歯が生えてくるように
幼かった僕も
逝ってしまうのか?

それが成長する事なら
きっと拒めないのだろう

夏から春が来て
またひとつ背を伸ばしたように
幼かった僕は
戻れぬ日を行く

はじめて抜けた子供の歯を
高く投げたある日の午後

「空に打ち上げた小さな僕が
大きな僕へつながりますように
歳を取らなきゃいけないのならば
せめていい大人になりますように」

永久歯が揃い
身体ばっかり立派になって
幼かった僕の
面影が消える

アルバムに写真が増えてく
一緒に虚しさが増える

あれから月日も経ったけれども
大人の僕はただ醜いばかり
願いは何処にも届かなかった
せめてあの頃を思い出せたなら

「空に打ち上げた小さな僕が
大きな僕へつながりますように
歳を取らなきゃいけないのならば
せめていい大人になりますように」

そう願ったはずの、あの日にさよなら
もう投げられる歯も無いや

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公開日 2004/08/03
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コメント 妹が、歯の話をしていたときに思いついた詩です。
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