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停止さる夢の途中
作詞 やや日曜日寄りの使者
 朝、目覚めた僕は、微かに残っていた泡沫の唾液にやや動じながらも、音のする方へと抜けていきました。
 きっと夢でも見ていたのだろう。きっと。
 記憶は虚に還った事を拒み続けています。僕を笑うのでしょう。
 温度の消え失せた部屋から流る、乾き切れぬ儘の涙。
 いずれ分かるのだろうが…。

 ―嗚呼、彼れから凡そ何れ程の月日を過ごしたのだろう。白と黒の間で。
 若しくは、此の視界さえも幻だと…?
 最早、鍵は開かぬ様です。さて、何処へ?
 此の世界に生まれ堕ちた僕に与えられし、唯一つの意味を、或は、君と巡り逢った事の理由を知っているのならば、
 どうか、教えて下さい。

  君の愛した僕
  君と愛した夜

 過去は夢であった事を仄めかしています。
 斯くて、待っていたのは、夢でも幻でも無く、君の居ない現実でありました。

 さぁ、謳って下さい。
 どうか、うたってください。

 さぁ。

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公開日 2004/04/01
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コメント フツーの詩みたいですけど、ちゃんと字数合わしてるんですよ。
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