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あなたの背中。
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作詞 ☆アイコ☆ |
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「あんなヤツ、大っ嫌い!!」
いつもみんなにそう言ってしまう私
いっそ本当に嫌いになれたら、こんなにも苦しまずに済むのに
風が冷たい夜だった
未だ満月になりきらない中途半端な月が、静かに私を見下ろしてた
ほんの数分の出来事
あなたは私を原チャの後ろに乗せてくれたね
なんだかちょっと怖くてあなたの肩にしがみつく私
あなたの背中があんまり温かいから
なんだか切なくて泣きそうになった
冷たい空気に凍えそうだったけど
あなたの背中は本当に温かかった
「ピンポンダッシュしに来るから」
そんなジョーダン言ったりして
私はあなたの部屋に入る
思ったよりきれいなあなたの部屋
時刻は深夜十二時過ぎ
飲み会を抜け出してきた私は
あなたの部屋を見て回る
「クッキーが食べたい」
そう言って出してもらったクッキーも結局
なんだか緊張してあんまりのどを通らなかった
あなたのアルバムを見た
高校生の頃のあなたがいる
なんだか今と違うけど
やけに目立ってるあなた
なんでもいい あなたのこと もっと知りたい
明日はバイト
あなたは先輩の結婚式
帰らないといけない
時刻はもうすぐ午前二時
「バイバイ」
結局本当の気持ちは何ひとつ言えなかったけど
あなたの背中があんまり温かかったから
もう言葉でなんか言えない
あなたからメールは来ないけど
あの場所に行けばあなたに会えるかもしれない
だから今日も私はあの場所に行くんだ
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