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戦 〜死に際の少女〜
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作詞 蓮 |
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「あたしね…ずーっと好きだった…」
病室のベッドの上の君 君の声に耳を傾ける僕
「ずっと前から…いつ好きになったのかわからないくらいずっと前から…好きだったんだよ…?」
知らなかった ずっと一緒だったから気づかなかった
「戦がおこるなんて知らなかったから…何年も何年も…ずっと一緒にいられると思ってたんだよ…?」
これからも一緒にいる ずっと一緒にいる
君の言葉の意味がわからなかった
「あはは…本当にそう信じてたんだ…」
微笑む君 震える僕
「……ねぇ…まだ近くにいる?」
いるよ 君のすぐ横にいるよ
「…あたしもう死ぬなんて思っても見なかった…」
耳を疑う僕 医者から現実を知らされる僕
医者を見る僕 ただ首を横に振る医者
「ごめんね…友達なのにこんなこと言って…でも…でも本当に好きだったんだ…ごめんね…?」
いなくなるのか?そんなバカな?ありえない
僕も…僕もずっと君を
一緒にいすぎた いすぎたせいで気づかないこともあった
そのことに対して今は後悔するしかなかった
また話し出す君
「ずっとずっと…いつまでもこんなふたりでいられると思ってたんだよ?」
僕もそう思ってた
「こんな時間が永遠に続くような…そんな気がしてたんだよ…?」
僕は彼女を抱きしめた ただ抱きしめた
「死にたくない…死にたくないよ!うわぁぁぁぁぁん!!」
僕は抱きしめることしかできなかった
僕は泣くことしかできなかった
僕は何ができた?
いったい僕は何ができた?!
やり場もない怒りと悲しみ
今では届かぬ言葉と想い
頭の中には昔のふたり
僕の腕には冷たい君
それでも最後に君に贈る言葉
『僕も君が好きだった』
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