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うすい壁
作詞 木葉
明日も来る牢獄の日々
こんなうすい板なのにそれが
私を束縛していると想うと
胸の奥から悲しさがこみあげてくる。

「無実だ」
何度もそう言っているのに聞き入れてもらえない
寂しさを紛らすために
鉄格子を何度も
何度も何度もさすり、指には黒い傷跡

こんな私を唯一聞き入れてくれるのが
目線の少し上にある
柵のついた小さな窓

いつかここから見える自由に
はばたき飛んでいきたい、なんて
祈っても意味のない願いだって
叶うことのない思いだって
十分すぎるくらいわかってる

「あともう少し我慢すれば」
いつも自分に言い聞かせ
いつしか月日が経ることを望んでいた
手をのばしても
大声で叫んでも
誰も気づいてくれない
物悲しい運命

私の生まれたときから人生の
テーマソングは決まっていたのかもしれない

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公開日 2004/03/01
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コメント 無実なのに牢屋に入れられた人たちのテレビを見て、この詩をふと思いつきました。
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