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誰のために
作詞 のっと
そっと目深にかぶった帽子から
目を出してみれば
雪がちらつくベンチの上
街灯が淡く光る街角

雪が積もり始めて
人の心も埋もれてゆく
寒さに愛だって凍えてしまう
足早な人ごみ

「俺には関係ないさ」
そんな感じで通り過ぎる
「愛なんかいらない」とか
「冬はさむいから」とか
逃げることばかりいわないで

真冬に雪が降り続く中で
見つけた恋人たち
あの二人はこんな寒い雪さえ
きっと暖かいのだろう

誰のために
祈っているのか

気になりだしたことは
一人だけでベンチにすわり
目の前で手を合わせて
凍えている片割れのハート

降り続く雪は人の心さえ
当たり前のように割ってしまうのかな
片割れのハート傷ついた事
関係ないはずなのに
気にならずにいられないなんで

祈る 凍える
寒そうに吐く白い息
やまない欠片は冷たく
その肩に積もる

誰のために 祈ってる
誰のために 凍えてる
誰のために 手を合わせる
誰のために 震えてる
誰のために 悲しんでる
誰のために 笑おうとしてる
誰のために 目を閉じてる
誰のために 誰のために

降り続く真冬の雪は
心さえ切り裂いて
街灯の下ベンチの上は
少しだけぬくもりが残って
そのぬくもりさえ
白い欠片がゆっくり
埋めてしまう

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公開日 2004/01/04
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コメント ASさんとこのHPの企画詩で書かせていただきました他人、愛についての詞です
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