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その角まで
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作詞 初雪 |
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年を越えるたびに 思い出す横顔
何度も何度も 何度も何度も
神社の角を曲がる 振り向いて気づく
笑っていたのは 右半分だけだった
人混みからはずれると 決まってつまづく
ひとりじゃうまく歩けないって、言った
何かを待つのも苦手だから
ぼくの左手じゃ間に合わない
あれから行ってないんだ
こんな年の瀬に 一人で歩くぼくを
見つけて欲しくはないから
歩こうよ 歩こうよ
手はつながなくてもいいから
歩こうよ 歩こうよ
その角まで
橋を渡るたびに 立ち止まる風景
何度も何度も 何度も何度も
言い出そうとして やめたのはどっち
ぼくがいつも先んじてただけだった
何が欲しいの、って不安げに訊く
もらえるならなんでもいいんだ、って言った
きみのあげたかったものが、
ぼくの欲しいものじゃなかった
あれからわかった気がするんだ
こんな年の瀬に 二人で歩く道を
きみは 何よりも好きだった
歩こうよ 歩こうよ
一歩先でも、後でもない
歩こうよ 歩こうよ
ぼくのとなりで
歩こうよ 歩こうよ
手はつながなくてもいいから
歩こうよ 歩こうよ
その角まで
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