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ここに要るコト
作詞 NANO SECOND
今まで抑えていた正直な自分はどこにいるのだろう
四方に広がる周りを眺めても何もなく
目に付くのはなぜか自分の姿だった

深く遠くにあるようで 近いのだと古き友は言った
彼は常に浅く近い場所で僕を見ていた
歯痒いが これが自分であると思い 想われていた
しかし古き友は 僕の影を見てこう要った
そこはとても暗いからこっちへ来いと

追いつきそうで追いつかない影を追いかけている
届きそうで届かなくて またやめて
常に見えたのは自分の後ろ姿だった

今まで見てきたものの中は色のついた友と自分だった
落としてはいけないものがあった
それは自分以外の存在がいてくれる喜びなのか?

深く遠くにあるようで 近いものだと古き友は言った
彼は僕を近くで見下ろして見ていた
歯痒いが これが自分であると思い 想われていた
しかし古き友は 僕の姿を見てこう言った
もうあなたは気づいているじゃないかと

追いつきそうで追いつかない影を追いかけている
届きそうで届かなくて またやめて
常に見えたのは自分の後ろ姿だった

追いつきそうで追いつかない影はもう消えた
色のついた自分 もうここにいる
僕は影だったのだ やっと気づいた

友は何も言わず僕を見てこう言った
「おかえり」と。

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公開日 2003/12/01
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コメント 本当の自分をわすれてはいないか?
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