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前略、昔の僕達へ
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作詞 さるくるい |
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世界はいつだって真っ青で
空は変わらず赤黒かった
両手にあふれる夢や希望は捨てました
替わりに足枷と首輪をもらって
「さぁ、あなたは自由よ」と笑われた
僕は黙って首輪を手首に巻きつけた
今となっては誰もそれが首輪だったとは気付かない
曖昧な 尚且つ鮮明な太陽の嘲笑
両手で首締めたあのひとはどこへ消えた
僕と母と 自らを殺して
愛されたことなどなかったのでしょう
だから愛することに触れなかった
「みんな嫌いだ」
泣いて駄々こねるワガママな子供だ
誰か 或いは父親 無情にも愛してやってくれ
両手に書いた秘密の手紙は焼きました
仲間ははじめから居なかったんです
ぼやけた視界にはもう人間は映らないんだ
笑い声さえ気味悪がって 恥晒す若者だって
美談だと思われた話は猥談だった 事実に気付くのは年老いてから
もう何も残りません
実際何も持ってなかったのでしょうが
色とりどりの鳥の中には 青い鳥は存在してない
だのに指で潰した死体の血は 何でか青だったんです
緑色のオトコノコ
もう狂うしかありません
はじめから狂っていたけどさ
なかなか引き金が引けなくて 焦ってました
傍観してる観客席 ヤジ飛ばすかつての親友
みんな同じになったんだね
僕だけ取り残されたんだね
一人で長いスカート揺らしているよ
あの時は 助けてくれなくてありがとう
愛するあなたへ、なんて言いません
愛してくれた人はいつか僕を殺すんでしょ
みんなみんな 素敵な人です
憎らしいほど大好きです
ただ夕日が綺麗なあの崖の上で もう一度
飛び跳ねて 唄って 笑いたいんだ
昔の僕達と
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