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錆びた鍵と潰れた鍵穴
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作詞 ロビン |
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子供の僕をおじさんは半笑いで手なずけようとしてる
ドア越しに聞いた会話に背筋がゾクっと寒くなり
大人も信じられないっていう
重過ぎる結論に僕は速まった
それから呆然と時間をたらたらと垂れ流し続け
排水口に溜まった髪の毛を数え始める
ふと鏡に映る真っ白な肌と伸びすぎの前髪に
違和感を覚え置いてあった剃刀を掴んで
前髪を切りながら思ったんだ
剃刀で手首さえ切ってしまおうか
手首を切るのはダメな人間だから
誰も不思議がらないかもね・・
その時 涙がこぼれそうになり
とっさに顔を洗った
錆びた鍵と潰れた鍵穴
保健所に連れて行かれそうな気持ち
錆びた鍵と潰れた鍵穴
内側からしか開かない扉
鍵が錆びたのは流し過ぎた涙のせい
鍵穴が潰れたのは無理に抉じ開け様としたから・・
気味悪いから近寄りたくもないけれど
体に染み付いた臭いに馬鹿なハエの群れが集る
ポケットのナイフで追い払わないのは
強さではなく弱さの象徴になってしまったから
それを僕は理由とする
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