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理想は月
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作詞 スズナ |
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月を頂戴 そう言った君
星ならあげられるよ? と僕は言う
君の瞳 暗闇にポッカリと空いた白を見つめる
僕には見えない 君だけの月
だって今日は新月
僕が掬えるのは ティーカップに浮かぶ小さな光だけ
貫いてよ この胸を
焦がれるだけなら いらないと
閉じ込めて 二度と戻らないように
鎖で絡みとって 無機質なメロディを聴かせて
還りたいよ そう呟く君
石だらけの星だろ? と僕は苛立つ
君の心 月に置き去りで今もまだ遠い
僕には届かない 真実
だって今日は新月
僕が知るのは 海に降り注ぐ光の雨粒だけ
切り抜いてよ この想いを
一瞬の儚さなら 必要ないと
投げ捨てて 挨拶も告げずに
吐息で吹き消して 恋情の灯火を煙に変えて
貫いてよ この胸を
焦がれるだけなら いらないと
閉じ込めて 二度と戻らないように
鎖で絡みとって 無機質なメロディを聴かせて
ね 全て灰にして
ばら撒いて
水面に映る小さな光と友達になる
少しでも君の心に近づけるように
月の隣に行けるように
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