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カラオケボックス
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作詞 漣雨 |
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夜明け近く
閉店のカラオケボックス
追い出されて
途方に暮れてた二人
言葉たらずなもどかしさ
おなかの音
グルグル聞こえて笑った
つめたい風
まだ静かなコンビニで
味気もない朝食を
君の頬が 少し赤いのは
朝陽のせいだけじゃない
分かっていながら何も言えず
駅まで歩いた
改札の前
「今日は楽しかった アリガト」
言われた時
見送る気持ちのせつなさ
初めてそれに気づかされた
君が急にどこか遠くへ
行ってしまうよな気がしてた
馬鹿なオレと思いながら
手を振り続けた
明日になれば 仲間たちが
何にもできなかったオレを
からかうだろう
それでもなぜか そんな自分が
少し誇らしげに思う
そんな感じで
君のことを
本気で好きになったみたい
そんなことを
考えながら
名前を
ふと 呼んでみた
帰り道
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