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比翼連理
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作詞 古雅 |
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君を救うためなら僕はいらないと思った
君を守るためなら僕は自らにナイフを当てよう
密かな逢瀬も赦されず
手を握ることも
躰を抱きしめることさえも
目を合わせることだけで幸せだった
手を伸ばしても届くはずのない君の姿が・・・
僕を見ているだけで幸せだった
そんな幸せも運命は笑いながら握りつぶす
最初に触れた君は体温さえ感じられない
最初で最期の二人のキス
冷たく悲しい味がした
守られるだけじゃ嫌
貴方の足枷になりたくない・・・
抜け殻のような退屈な毎日
目を開けるのは貴方のため
躰を起こすのも
息をするのも貴方が居るから
運命の輪は止め金を亡くしたかのように
不規則に重なり始め
もう元には戻らない
ずっとずっと手を握っていて欲しい
私の目が閉じるまで
最期に映る表情なのだから眉を顰めず笑っていて・・・
私は後悔していないから
あの時腕を降ろしたのは間違いなく自分の意志
理由なんて無くていい
ただそうしたかっただけ
一生を貴方に捧げてもいいと思ったから
これは別れじゃない
今から全てが始まる・・・・・・・
そして僕は君を失った
他のどんなモノよりもどんな人よりも僕を愛してくれた君を
偉そうな決意は己の無力で崩れ去る
僕には誰も救えない
僕は誰にも救えない
天国まではもう少し
僕らが墜ちるまでもう少し
そう・・・僕らが再び出会うまでもう少し
世界の終わりが降る夜に僕たちは真っ赤に燃える桜の下で出会った
星1つ見えない月に光さえない夜空の代わりに
風に舞う火が綺麗だった・・・・・
欠けた半身を補うように僕は君を求めた
この目に見える物は・・・手で感じるのは君だけでいい
どうせ他の物は僕をおいて燃えていく
この足をつく地が無くなっても君が隣に居ればいい
この空に太陽が無くなっても君の姿があればいい
たとえこの命が無くなっても・・・・
紅い炎に包まれて君の笑顔は綺麗だった
もっとずっと笑っていて・・・
僕が君を忘れないように
もっと強く手を握っていよう
君が僕を離さないように
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