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爪を噛んでしまう人。
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| 作詞 りぃほ |
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あたしは４歳の時から
爪を噛んでいます。
──というより
はがしているのかも。
手の爪を噛んでしまう人は
あたしの友達にもいるけど、
あたしは
──足の爪さえもはがす。
ストレスだとか
気晴らしだとか
そんな風に言い訳できない、
本当に本当の悪い癖。
少し前、あたしは街で
爪を噛んでいる人を見ました。
茶色い髪におしゃれなメイク。
かわいいコートとブーツ。
後ろ姿は憧れました。
──だけど、全然綺麗じゃなかったんです。
【爪を噛む】という行為が
全然綺麗じゃなかったんです。
あたしもあんな風だって
分かっているのに。
でもやめられないんです。
好きでやっているんじゃない。
楽しいからやっているんじゃない。
でもストレスでもない。
本当にただの癖なのに。
あたしの両足の小指と中指は今
爪がありません。
赤黒く固まった血が
ただ残っているだけで。
自分が怖い。
血が出ているのは分かるんです。
痛いのも分かるんです。
１５歳になった今もあたしは
自分の爪を自分で爪切りで切ったことがありません。
やめたいと頭で考えるのに
それができない、弱いあたし。
かつて彼氏と手を繋いだとき
彼の指先を綺麗だと思いました。
そしてあたしの
噛んでガタガタの爪を
見られたくないと思いました。
あたしがファッション雑誌を買っても
ネイル特集は役に立ちません。
夏にサンダルが履けません。
今、あたしの左手の爪は
少しずつ伸びています。
他の人には普通のことでも
あたしにとってはすごいことなんです。
でも、足の爪はもう伸びません。
小さなきっかけで
爪噛みは治るんだそうです。
あたしはそのきっかけをまだ探しています。
これを読んでくださった
爪噛み癖を持つ人が
小さなきっかけをみつけられることを
願っています(^^)
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