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Peonia ed Rosa
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作詞 E-L-E |
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退色の花 割れた花瓶 滴る雫 濡れる宝石
廻りゆく日々 反射する光 笑む絵画と画廊
下らない話→建前理論 死ねばそれまで→感情理論
閉ざされた部屋から 運ばれる幻想
侵食してゆくは 束の間の嘘
写真立ての夢は心に灯り全てを燃やし尽くした
浄化の柩
手首に刻んだ傷を舐めて垂らした記憶しみ込む
天使の羽
聖母へと捧ぐ
虚言で繕う白い朝→偽善の夜→日々を繋いで
繰り返される悪夢は←画廊に眠る懐かしき調べ
振り分けた宝石 売られる作品 青すぎる空⇔黒すぎる心
嗚呼 一枚の紙が全てを燃やしてゆく
嗚呼 愚かの参列に無き影を哂う
哀しみに濡れた牡丹を翳す 小さな硝子細工
血色の接吻を心に求む
薔薇の移り香 燻る 天使を抱きしめ唄う
『聖母被昇天』は少女への愛情
× × ×
「ローザ=アミュー」
稀代の芸術家であった彼女の亡き後
彼女の親戚筋は挙って物を運び去った。
ところがその翌日 彼女の血を1/4受け継ぐ少女が
地下のアトリエにて1枚の遺書を発見。
改めて弁護士を呼び その内容に全員が耳を傾けた。
『この文章を読んでいるのであれば、私は死んでいることになる。
それと同時に、金に目が眩んだのが大半であろう貴方たちが
知りたがっていることを言うべき時がきたことになる。
私が作り、描き、集めたものは全て × × × 」
× × ×
そこに書かれていた←少女への愛情
全てを綴った→本当の願い
何も求めぬ牡丹に注ぐ→生の全てと
未来←ただ一人に分けた空
少女のかけたペンダント
それは薔薇が集めた最後の秘宝
愛情を受けた少女→彼女はそれから十年
眠っていた血が花開く←地平線の彼方を描くように
雨に打たれた牡丹と薔薇
絵画の中で笑い唄い楽しむ蒼い空
そばで咲き誇る二輪の花は天使の羽をそめて
→輪廻を廻る→画廊で眠る←
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