|
|
|
寒椿
|
作詞 如月玲 |
|
今年も寒い冬が来ました
あなたと別れた冬が来ました
白い吐息が宙に舞う
ふと あなたのことを思い出す
白い吐息があなたの吸っていた煙草の煙と重なって
こらえきれず涙を流す
どこに行ったのかと問いかけることさえ出来ず
居なくなったあなたを一人想う
隣にあった温もりは
随分前に冬の寒さと共に消えていた
側には一輪 悲しく寒椿が咲き誇る
ひとつ 寂しさと共に涙が落ちた
寒椿の花を折り 顔に近づけると
ふと 香るのは見知った香り
冬を共にしてきたこの花と
最後の別れを告げる
もう待つことさえ出来なくて
居なくなったあなたを恋しく想う
右手にあった温もりは
煙草の煙と共に消えていた
温もりを無くした右手に雪が舞う
玉響の涙は雪と共に頬を伝った
雪の中 耐え切れない悲しさと共に
一人 あなたを想って泣く
降り積もる雪と 枯れない涙
落ちてしまった寒椿
想いばかりが積み重なる
あぁ、まだこんなにも
あなたのことが愛しいのです
|
|
|