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Black
作詞 CaB
音速で過ぎていく現実には
到底手が届きそうにないから
出来る限りに叫んでやろう
この心の昂りと呼応するように

街は傷だらけだ大人は壊れかけてる
時計だけが全てを知っている
そんな中息を潜める僕は
ただ存在の有無を確かめるべく
愛がなんだか知らないが
ためらうことなく歩くこれが理想

未だ見ぬ世界を知らない子らが
手を叩き笑って僕を呼んでる
誘う君のかすかな声が遠く
かすんだ未来を暗示している 暗闇の底

そこの捨てられた子猫のように
足に擦り寄り甘えながら鳴く
そんな馬鹿な真似は止せよ
あんたまでゴミに見えてくるだろ

汚いアトリエで絵を描き続ける盲人より
光を感じているという自信は無い
そこらでうずくまる貧しい子供たちより
幸せな人生を歩んだという確信は無い

何が足りない?何が欠けてる?

未だ見ぬ未来を知らない僕らが
がむしゃらにもがいて生きてく様を
奴は冷めた目で眺めている
見飽きた光景に息を吐いている 最果ての部屋

未だ見ぬ現実を否定する偉人が
自らの矛盾に声を押し殺して唸る
どんなに明るい明日も届かない
開く鍵すら見つけられない 小さなドア

何も知らない全てを
奴はニヤニヤと傍観する
自分が作った世界が壊れるのを
今 君の隣で

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公開日 2006/12/01
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