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弛んだ蛇口
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作詞 銀蠱 |
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気付かれたかもしれない
人知れず隠してきたこの思い
もう隠す事も出来ず
ぽたり ぽたり
締め損ねた蛇口の様に
少しずつこぼれ始めてる
微かに触れた手
大袈裟に離してしまった
何だか耳が熱くて
何でもないフリをして
友達の方振り返った
君の方横目で見る
君は笑っているだけで…
僕の名前をたどる唇
ただそれだけの事が嬉しくて
少しこそばゆくて
何だか急に心が鳴いて
何でもないフリして
君から視線を離した
再び君と目を合わせる
微笑った時見えた長い睫が酷く印象的で…
ぽたり ぽたり
少しずつこぼれ始めた心雫
その下に広がる水溜り
其処には君の顔が写っている
パシャリと手で水を揺らしても
水の静寂と共に
何度も何度も写る
その笑顔抱きしめようとしても
僕の指の隙間を擦り抜けるだけ
もどかしくて もどかしくて
もう言ってしまおうか
そう思うのに
喉に引っかかる文字が
こぼれた雫を含んで重くなる
雫が行き場を求めて広がっていく
反射する君の笑顔
その度にどんどん大きく写る
楽しい事苦しい事全て受けとめてく君は透明色
水溜りに溶かして空に一筋
それは光を受けて虹になるのか
空に溶けて見えなくなるのか
分からないけれど
それでも絶えず溢れてく
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