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レギュラー満タン
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作詞 たまてばこ |
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少しでもなくなると すぐに注いでくれた
だから気にせず 走ることができた
いつからかそれが当たり前で
自分ひとりで 走っている気になっていた
まだ見ぬ世界が知りたくて 後先考えず走っていた
前の景色ばかり気になって 横を見る余裕がなかった
ガソ\リンが少ないほうが スピードがでるからって
いつからか満タンであることを 重たく感じてた
そのうちなくなれば 止まることは
わかっていたはずなのに
どうして給油を断ったのだろう
なにをそんなに焦っていたのだろう
もうガソ\リンはカラッポで ちっとも前に進まない
どこまで走ったのか 振り返ったところでなにもない
こんなトコロに 来たかったワケじゃないんだ
来た道を引き返そう 動かなくなった車を押して
「ごめんなさい」を 言うために
こんなに重たいモノ 動かしてくれていたのに
いつもそばにいて 注いでくれていたのに
そんなの全部 知っていたはずなのに
まだあそこにいるのだろうか
また注いでくれるだろうか
あたりは真っ暗で なにも見えなくて
体が痛くて 心はもっと痛くて
それでも必死に 必死に戻った
どれだけの時が過ぎたかはわからない
それでも いつもの場所に
ガソ\リンスタンドは 確かにあったんだ
「・・・ごめんなさい・・・」
『・・・・・・』
「・・レギュラー満タン・・
・・・お願いできますか?・・・」
『うん』
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