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罪なくして配所の月を見る
作詞 遊郭
凍て雲去り往く十\三夜
裸足で駆ける陰二つ
月冴ゆ今宵の逢瀬には
空に知られぬ雪が舞う

梅と桜に風花などと
酒や宴と云えるなら
淡い心を抱きます
二人の願いを叶えませ

か細く祈れど声は届かず

月に叢雲花に風
人衆ければ天に勝ち
二人の陰は交われず
花に混ざるは玉霰


時は過ぎ十\六夜の月
胸の焔は風の前
雪に白鷺闇夜に烏
見えぬ姿に想い馳せ

漏れる吐息は風に乗り
彼方の島へ海を越え
月が満ちれば見上げましょう
君にも注ぐこの灯

映されし肌は雪を欺\く

陽炎稲妻水の月
捉えられぬ君の面影
罪なくして振り仰ぐ
配所の月に君を重ねば

良夜望月十\五夜に
尚いとあはれなるかな
罪なくて配所の月を見ゆ
二人の陰は煙と消え・・・

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公開日 2006/07/03
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コメント 和風です。結ばれるはずの無い二人の歌。・・・辞書が必要かも知れません。
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