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葬送行進曲
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作詞 夕汰 |
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黒い闇の色に身を包みました
君が居なくなってから1日後 僕の悪い予\感は当たってた。
悪いジンクス そんなのって、てんで信じなかった僕だけど
でも、あの日、あの時
胸が苦しくって張り裂けそうで
灰色に曇った空から溶け出しそうな通り雨
肌を刺す湿気と風が
僕の心に信じられない程の胸騒ぎを抉る
ねえ、そんなのって
そんなのって信じられない。
思いついたのか、それとも気の迷いか、テレビをつけて 残忍なニュースが流れてた
「東京都渋谷区在住のxxxxx子さん・・・・・・」
僕は傘も差さずに飛び出した。
激しい雨に打たれながら、咆哮のような叫び声をあげて走る僕を
サラリーマンが訝しそうに眺めてた
走って走って走った挙句には
一番見てはいけないものを見た
何時の間にか事件現場にたどり着いていた
眠って居るような美しい横顔
残酷にも雷は君の胸を照らし
滲む紅を鮮明に映し出した。
「あの、神崎百合子さんのご家族の方ですか?」
刑事らしき男が話しかけてきた時、
僕は気を失っていた。
遠い意識で、君が呼んでいる気がした
目を覚ますとさっきの刑事が隣に居て
君の事実を知ってしまった
「ご臨終です」
黒い闇の色に包んだ僕を、君の両親が迎えてくれた
「百合子を愛してくださって・・・
本当に・・・百合子は天国で喜んでいるでしょう」
僕はただ涙も失ったかのように立ち尽くし、
まだ彼女が生きていると思っていたのか、
白い花に飾られて安らかな寝顔に
話しかけていた。
「百合子、百合子、もう赤ちゃんは出来たのかい?」
それから静かにキスをした。
君を殺した犯人は、まだ見つかっていない。
たぶん、これから迷宮入りするであろうと警察は捜査を打ち切った。
愛してるんだ 愛してるんだ 愛してるんだ
愛してたんだ
僕は、絶対に犯人を見つけ出す。
百合子のために葬送行進曲を捧げ様
行進曲の中で、僕は復讐を誓った
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