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ふぁんたじっく
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作詞 文月 |
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裏返りの鼻歌で朝を塗らす
向かい側のペンキの匂いが麻薬のように香る
今日も晴れ きっとまた昼には煩くなる
でたらめの唄で褒められた
丸いボールが飛んできて
私の頭にヒットして首が飛んだ
アニメのようにはまったボゥルが
ゴミ箱の上の頭を見下ろします
組み替えられたボールと頭は
そこだけ時が止まったように
睨み合う
街角の交差点のど真ん中 車が突っ込んで
電柱に激突。
静かな部屋に激しく破壊された車が映る
破壊された車が映る
・・・死亡者は三人
夕暮れ時の家の前で大家が入ってくる
「今月の家賃はまだか」
「明日には必ず」
曖昧な笑顔 不機嫌顔の大家
はぐらかすように唄う 大嫌いな鼻歌
でたらめな唄は 静かに忘れられていく
結局悪かったのか良かったのか分からずじまいで
排気ガスに包まれて二酸化炭素中毒
そのまま病院行き 勿論タダで☆
今日もまた大家とにらめっこ。
ニュースに今度は飛行機転落。
空港側のミスと白々しく語るキャスター
死者は
・・・・乗組員全滅。
貴方も乗っていました。
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