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月光と螺旋階段の猫
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作詞 炭色のダイヤモンド |
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暖かい暖炉と談話は眼前に無い
待っているのは錆びた鉄とビニールの匂い
崩れた月に反射した顔を撫で回す
緑色の齧られた雑草もまたこんばんわ
視界を奪う光にやられた左目
残りモノで探す皿の周りの残りモノ
投げ掛けられた声に反せない牙
吠えることも出来ずにただ喘ぐ
縋る 媚びる 諂う 貴方は笑う
「またの機会には上等な股旅を」
冷たい階段はずっと見下して
いい気分にさせない
やられた左目は今日も滲む
喉元の自由だけを武器に
階段を見上げて もっと
隙間から射した微かな月の光を浴びて 明日も行くから
「白くぼやけたあの街路地へ」
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