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風邪っぴき
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作詞 心恋 |
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家には私だけ。
風邪引いちゃって遊びに連れて行ってもらえなかった。
お母さんは、電話してくれて
私は、それしか知らないみたいに「大丈夫」って言う。
でも、本当は全然大丈夫じゃなくって
悲しくって、寂しくって、蛾は飛んでるし、泣きたかった。
皆、帰ってくるとそれぞれのお土産を私に見せる。
でも、私へのお土産なんてケーキ一個。
お母さんなんて、一緒に行った妹にお土産買ってるのに
私にはなくって、妹はお土産を嬉しそうに見てて
私は、泣いた。
寂しかったのに、悲しかったのに、しんどかったのに・・・
帰ってきても皆、「もう、大丈夫?」とも言わないで、
「ただいま」しか言わなかった。
私って何?
頭の中がぐちゃぐちゃになって
心がどんどん重くなって
涙が溢れた。
始めは何に泣いてるのか分からなくて、
ただただ、泣くだけで
妹に嫉妬してることに気づいて
そんな自分がもっとイヤで
認めたくなくって、赤ちゃんみたいに泣いた。
何を聞かれても「分かんない」「知らんもん」それしか言えなくて
いつの間にか、私が悪者みたいになって
お母さんは怒って・・・
何でよぉ・・・帰ってこなかったらよかったのに。
そう思った。
そしたら、そんな自分がもっともっとイヤになった。
もう、消えてしまいたいって思った。
我侭だけど、死にたくないから、消えたいと思った。
違う世界に行って、楽しく生きてみたいって思った。
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