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旅人たちの墓は
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作詞 麻月さかぎ |
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寂れた白と黒の部屋
ただ一人僕はそこで蹲る
白くなるほど握った腕は誰も包んでくれることはなく
冷たい空気に冷やされて温度が下がる
誰もいない酒場
転がった椅子割れたグラス錆び付いた柱
乾いた空気冷めた風
僕を冷たく包む
廃墟と化した酒場は息絶えた旅人たちの墓場
記憶がしみこんだこの場所で
人々が笑い続けたこの場所で
争いはおきた
何もかも失われて残ったのは寂しい墓場
硬い地面に眠る旅人たち
神がいないというならば
ならば僕は何に祈ろうか
錆び付いた柱割れたグラス転がる椅子
それらすべてに祈りを捧げよう
どうか旅人たちよ
安らかに眠り荒野へと還れ
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